メイクセラピー検定をご存じでしょうか。今、介護現場でも注目を集めている資格です。女性の高齢者に対して、レクリエーションの一環としてメイクをすることで、心のケアを行っている介護施設もあります。メイクセラピー検定の勉強をすることで、メイクの技術だけではなく、メンタルケアの観点から見たメイクの特徴も学ぶことができます。そして、実際にメイクを施す際の方法や注意点を学び、介護の現場での実用ができるようになります。
メイクは女性にとって身だしなみの一つです。大切な行事を迎える時に、ファッションや髪形だけではなく、メイクにも注力する人は多いでしょう。介護施設に入居している女性の高齢者は、普段メイクをすることがあまりないかもしれません。久しぶりにメイクをして外見が綺麗になると、自己肯定感が上がり、生活意欲の向上が見込まれます。憂鬱な気持ちが和らぎ、自身の新たな魅力に気付いたり、新しい可能性を発見することができるかもしれません。普段からメイクをしている高齢者の場合は、資格を持ったプロにいつもとは違うメイクをしてもらうことで、新鮮な喜びを味わうことができるでしょう。
さらに、メイクをしてもらうことで、色の好みや肌の悩みなどをきっかけにして、コミュニケーションを取ることができます。昔はどのようなメイクが流行っていたか、どんな女優のメイクが好きか、といったメイクの話題で会話をすることもできるでしょう。比較的自立して生活できている人には、メイクの注意点を教えることで、学びの機会を提供することもできます。